「正社員だけ」はもう通用しない? 厚労省・新指針案が狙う『家族・住宅手当』の衝撃
- Unite-ventures.com
- 2025年12月6日
- 読了時間: 3分
更新日:4 時間前
こんにちは!
人事労務の世界に、また一つ激震が走っています。
厚生労働省が示した「同一労働同一賃金」に関する新しい指針案。
ここで、これまで「グレーゾーン」とされていた6つの待遇について、明確な判断基準が示されようとしています。
特に衝撃的なのが、多くの日本企業で「正社員のみ」に支給されてきた「家族手当」と「住宅手当」が含まれていることです。
今日は、この新指針案が企業に何を求めているのか、そのポイントを解説します。
➀新たに明記された「6つの待遇」とは?
今回の指針案で、正規・非正規(パート・契約社員など)の間で「不合理な格差をつけてはいけない」として、具体的に検討対象に挙がったのは以下の6つです。
家族手当(扶養手当)
住宅手当
通勤手当
食事手当
精皆勤手当
特殊作業手当
これまでは、「正社員は転勤があるから」「長期雇用が前提だから」という理由で、これらの手当を正社員に限定することが黙認されがちでした。しかし、新指針案では「手当の『目的』が同じなら、同じように支給すべき」という姿勢をより鮮明に打ち出しています。
➁なぜ「家族手当」「住宅手当」が問題なのか?
例えば、「家族手当」の目的が「従業員の生活費(扶養負担)の補助」だとします。
すると、こう問われるわけです。
「正社員の子どもはお金がかかるけど、パート社員の子どもはお金がかからないのですか?」
答えはもちろん「NO」ですよね。
もし手当の目的が「生活の支援」であるならば、雇用形態(正社員かパートか)に関わらず、要件(子どもがいる等)を満たす全員に支給しなければ「不合理」である、というのが今回の指針の考え方です。
「住宅手当」も同様です。「転勤に伴う負担」への手当なら転勤がある人だけでOKですが、単なる「家賃補助」であれば、非正規社員にも支給する必要が出てきます。
⓷企業が迫られる「3つの選択」
この指針案が正式決定されると、企業は厳しい選択を迫られます。
非正規社員にも支給する
コストは増えますが、公平性は保たれ、人材確保にはプラスになります。
正社員の手当を廃止する(給与に組み込む)
「属人給(人につく手当)」をなくし、仕事の内容で給与を決める「職務給」へ移行するパターンです。正社員からの反発を招かないよう、慎重な移行が必要です。
手当の「目的」を再定義する
「なぜこの手当を払うのか」を明確にし、正社員にしか払わない合理的な理由(例:転勤の有無など)を説明できるように規定を作り変える必要があります。
まとめ:手当の「断捨離」と「再構築」のとき
今回の指針案は、日本型の「家族的な経営(生活丸ごと面倒を見ますよ)」と、現代の「ジョブ型・多様な働き方」との摩擦を解消しようとする動きです。
「昔からあるから」となんとなく支給している手当はありませんか?
これを機に、一つひとつの手当の意味を見直し、「誰に、何のために報いるのか」という賃金のメッセージを明確にしていきましょう。



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