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「正社員だから」はもう通用しない? -手当の“聖域”がなくなる日-

更新日:2月19日

こんにちは!


2026年1月現在、人事労務界隈で「労基法改正(14日連勤禁止など)」と並んで大きな話題となっているのが、『同一労働同一賃金ガイドライン(指針)』の改正です。


2026年が始まり、雇用形態による格差是正の波が、いよいよ「本丸」へと到達しました。


これまで「正社員だけの特権」として暗黙の了解だった手当類に、ついに厚生労働省が明確な「メス」を入れた形です。多くの企業で「家族手当」や「住宅手当」は正社員だけのもの、というルールが当たり前のように運用されてきました。「正社員は責任が重いし、転勤もあるから」といった理由で納得していた方も多いかもしれません。


しかし、今回改正された指針は、そんな「日本の職場のあたりまえ」を根本から覆そうとしています。

1.ターゲットにされた「6つの待遇」


今回の改正で、特に「不合理な差をつけてはいけない」と名指しされたのが、以下の6つの待遇です。


  • 家族手当(扶養手当)

  • 住宅手当

  • 通勤手当

  • 食事手当

  • 精皆勤手当

  • 特殊作業手当


中でも「家族手当」と「住宅手当」は、多くの企業で正社員限定にしていたため、実務上のインパクトは絶大です。


2.「目的」が同じなら、払わない理由がない!


なぜ、パートや契約社員にもこれらの手当を払わなければならなくなったのでしょうか?

そのロジックは非常にシンプルです。


「その手当の『目的』は何ですか?」


もし、家族手当の目的が「従業員の生活を支援すること」であるならば、正社員であってもパート社員であっても、「生活にお金がかかる」という事実は同じはずです。


「正社員だから生活費をサポートし、パートだからサポートしない」というのは、手当の目的から照らすとおかしいよね、というのが新しい指針の考え方です。


今回の改正では、特に「更新を繰り返して長く働いている非正規社員」に対して、正社員と同一の家族手当を支給しないことは「不合理」であると明記されました。


3.企業が直面する「究極の選択」


この改正を受けて、企業は今、以下の3つの道から選択を迫られています。


➀「全員に払う」

格差をなくすために、非正規社員にも手当を支給する。(コスト増)


➁「手当そのものをなくす」

属人的な手当を廃止し、その原資を基本給や「子ども手当」など、職務や次世代育成に振り向ける。(役割給への移行)


⓷「理屈をガチガチに固める」

正社員にしか払わない「合理的な理由(例:転勤の有無など)」を説明できるように制度を作り変える。(高度な説明能力が必要)

まとめ:手当は「身分」から「役割・実態」へ


「正社員だからもらえる」という身分給的な発想は、この2026年をもって、いよいよ過去のものになりつつあります。今回の改正は、単なるコストの問題ではなく、「すべての従業員を、プロとして公平に評価し、サポートする」というメッセージでもあります。


お財布の中身(手当)が変わることは、会社と社員の「絆」の形が変わる大きなきっかけになるかもしれません。


さて、あなたの会社の手当は「新基準」をクリアしていますか?


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